年末に久しぶりに地元に帰省しました。私の地元はここ最近、市による駅周辺の再開発が進み、去年やっと完成しました。「これで少しは地元がマシになるのかなー」と期待していたのですが、現実はその真逆でした。駅周辺にあった古くからのお店は全て壊され、でっかい建物だけが残り、地元の友達はみんな「あれは本当にムダだよね」と口を揃えて言います。

地方にムダな公共施設が生まれるのはなぜ?

せっかく何億ものお金をかけて再開発したのに、結果がマイナスだと高い税金を収める気も失せてきます。「そもそも、役所の再開発ってなんでこんなムダなものが多いの?」と気になったので、以下の本を読んでみました。

読んでみると、なぜ地方にこうしたムダなものができ、それがガンとなるのかがよくわかりました。小説形式なので、役所の人の考え方や地元で地方を再生しようとする人達の考え方もよくわかり、とてもイメージしやすかったです。以下は引用

「役所が関わる地方事業がことごとくうまくいかないのは、そもそも事業成果をあげるための組織でないこと、補助金や交付金が将来的に利益を得るための「投資」と考えられていないことに原因があります。地方自治体が計画する事業は、国により一定の規定や会議を経て認定されますが、「その投資が回収可能か」という視点はほとんどありません。

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あくまで問われるのは基準に則した内容であるかどうかであり、何より補助金や交付金は資金が不足する地方への支援を目的として設定されているため、「その事業が稼げるか」ではなく、「どれだけ資金が不足しているのか」がしっかり説明されていることのほうが重視されます。

もし投資回収可能であれば民間資金で投資・融資がなされるわけですから、投資回収不能な計画に、投資回収を期待しない税金が投じられる段階で、不採算確定と言っても過言ではありません。ここに地方活性化政策のパラドックスがあります。

さらに建物であれば、開発した後に34倍の維持経費が必要になるため、初期投資の100億円のうち、70億円を国から出してもらい、30億円が地元負担で建てられたとしても、後に毎年の維持費、20年ごとの大規模修繕や最後の解体費などを含め最終的には300400億円の費用を地元で負担することになります。

国は地方のためと言いながら支援を組み立て、地方は地元発展のためと言いながら、初期に足りない予算を補助金や交付金で国から引っ張ります。しかし、そのような支援があるからこそ、過大な事業計画が生まれ、結果として衰退を加速させてしまいます。」

自分自身が地方のガンだった

でもこういう地元にムダなものを作られているのにもかかわらず、「あれはムダだよねー」と他人事で終わらせている自分達も地方の衰退に加担しているのではないでしょうか。だから、こういう地方のガンを生んでいる区長や市長は容赦なく解任させるというメンタリティも市民には必要だと感じました。

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