三島由紀夫の「不道徳教育講座」を読みました。目次は以下となっております。
目次
知らない男とでも酒場へ行くべし
教師を内心バカにすべし
大いにウソをつくべし
人に迷惑をかけて死ぬべし
泥棒の効用について
処女は道徳的か?
処女・非処女を問題にすべからず
童貞は一刻も早く捨てよ
女から金を搾取すべし
うんとお節介を焼くべし
醜聞を利用すべし
友人を裏切るべし
弱い者をいじめるべし
できるだけ己惚れよ
流行に従うべし〔ほか〕
目次だけみると、とんでもない内容が書いてありそうですが、実際には不道徳を説くことで、道徳を説くというエッセイ集となっており、とても面白かったです。とくに「教師を内心バカにすべし」「オーイエス」が個人的に好きです。
三島というと僕のイメージでは、軍服を着て、真面目なことを語っているという印象があったのですが、エッセイ集では、ユーモアたっぷりに人生論を語っており、驚きました。しかし、最終的には道徳の話に落ち着くあたり、三島はとてもまじめな人だったのだろうと思いました。
僕もこれぐらいユーモアたっぷりに生きていきたいと感じました。