今日の西川先生Facebookの投稿で改めて考えさせられたことがあったので、メモしておこうと思います。
本日は、久しぶりのお客様が来ました。その方からの質問を受け、応えました。後から後から、典型的な『学び合い』の質問を受けました。ほぼ、脊椎反射で応えます。
面白かったのは、なんだか知りませんが、お客様と私が話し合っている部屋にゼミ生が集まっているのです。集まっているのですが、食事をしたり、寝ていたりして、我々の会話に参加していないのです。私とお客様の会話を鑑賞しているのです。
私が「久しぶりに『学び合い』の質問を受けた。」と言うとお客様はビックリしていました。「そうなんですか?」とお客様が聞くと、ゼミ生は頷きます。授業レベルの『学び合い』は本に書ききっていますし、それがゼミの文化になっています。ようは、誰かに聞けば分かるレベルになっているのです。
「『学び合い』は授業方法ではなく、ホモサピエンスの生き方の戦略です。だから、ゼミ生は日々の悩みを私に聞きます。私は『学び合い』のセオリーで応えます。ま、明日はゼミ生と私との会話を聞いて下さい」と言いました。
『学び合い』は授業レベルでも完成されたテクニック群があります。しかし、卒業後の子どもの人生をよくしたいなら、その先があります。それは幸せとは何か、そのために何をすべきかがあるのです。授業レベルは人生100年のうちの5年程度(多くの場合1,2年)の戦略なのです。
そのうちわかるでしょう。西川ゼミならば3ヶ月以内に分かることですから。
追伸 これが分かるのは頻度ではないように思います。月4回の問答をするオフラインゼミも、月2回のオンラインゼミも、ま半年です。そのころになると、いい授業をするにはどうするかではなく、自分が幸せになるにはどうするかに意識が向きます。それが定まれば、子どもに対しても迫力のある語りが、ニコニコしながら出来ます。
僕が西川ゼミにいた時もそうでした。ゼミ生は最初は『学び合い』に関する質問が多いのですが、ゼミ集団が『学び合い』集団になると、分からないことはゼミ集団で解決できるようになるので、質問しないようになります。
となると残る質問は「幸せとはなにか」とかそういった抽象的な質問が多くなります。なにより、西川先生が幸せそうに毎日を過ごしているので、どうすればそういった人生を送ることができるのかをみんな知りたくなります。そこで、幸せになるためにどういったことを毎日積み重ねているのかを知り、将来の自分の姿をイメージできるようになります。
ここまでのレベルの『学び合い』と授業レベル(1,2年の戦略)を比べると差は歴然です。自分はまだまだ授業レベルのことしかできていないので、将来的には西川先生のように人生レベルでの授業ができるようになりたいなと感じました。