西川研究室のOB・OGにインタビューを行い、それを本にまとめる作業を進めています。

まとめでは、OB・OGの方々の『学び合い』に対する意見の共通点を書いているのですが、どのOB・OGも本質的には同じような結論にまとまっているのが凄いなと思いました。『学び合い』における大事なところというのは、抽象的なものが多いです。しかし、インタビューをすると抽象的なものも具体性を持って聞けるのでイメージしやすくなります。

これが、他の教育方法の場合は実践者が同じような結論になることはなかったと思います。方法ベースの教育では、やり方が一致していても、考え方のレベルになるとバラバラになってしまい、同じような授業をしているけども、実践者が目指している方向がそれぞれバラバラだったりします。

大学院で学校現場に入っていても感じるのですが、今の学校教育はそんな感じがします。やり方(一斉授業やアクティブラーニング)は同じだけど、考え方のレベルになると個々の教員が目指しているものは全く違ってきます。

一方で『学び合い』の場合は生徒が卒業した後の30年後、40年後がどうなっているべきかがエビデンスベースで考え方の枠があります。方法は違えど、目指すべき考え方は一致している点が『学び合い』の特徴だと原稿の制作を通して感じました。

考え方ベースの教育のメリットとしては、状況に合わせて多様な方法が取れるところだと思います。考え方ベースの教育が広がれば、生徒集団はもっと可能性を伸ばしていけるとインタビューを通して感じました。

OB・OG本を通して色んなことを学ばせていただいています。

LINEで送る
Pocket