僕が教師になろうと思ったきっかけは高校生の頃に再会した元プロ野球選手だった人です。
野球の強い高校に進学しましたが、最初の1年はずっと3軍でした。そこで野球を教えてもらおうと思い、元プロ野球選手の方のところに通っていました。
部活の練習が終わるのが20時30分で、そこから阪急電車に乗り大阪の岸和田へ。23時頃から1時間練習に付き合っていただき、帰りは三ノ宮までの終電の電車に乗って親に三ノ宮まで迎えにきてもらうという流れでした。
深夜の練習にもかかわらず、元プロ野球選手の方は何一つ嫌な顔をせずに僕の練習に付き合ってくれました。その人からは野球を教えてもらったというより、人としてどうあるべきか、どう成長していけば良いのかを教えてもらっていました。「親に感謝しなさい」「もっと自分に自信を持ちなさい」「お前ならできる」という話を練習の最後にいつもしてくださりました。その話はもともと自己肯定感がなかった僕に大きな自信を与えてくれていました。
その人から出る言葉には嘘や見栄はなく、ダイレクトに僕の心に響いていました。
そういう誠実な人って世の中になかなかいないと思います。
そういう人との出会いのおかげで今の仕事を頑張れています。