先週、教育実習生の実習期間が終わり、朝の職会で教員一同に実習生がお礼の言葉を言う場面がありました。その時に実習生が「教育現場をリアルに体感できたのがとても良かったです。」とおっしゃっていました。
確かに、実習生は教育現場におけるリアルなところを体感できたんだろうと思いますし、それは素晴らしい経験だったと思います。僕も実際に大学生の時に経験した実習が今でも役に立っています。しかし、一方で実習生は職員室で仕事をしていたわけではないので、職員室におけるリアルな部分を経験できていないのは教育実習のシステムとしてもったいないなと思いました。
僕が行った教職大学院では、ゼミ生が実際に職員室に入って実習を行っていきます。それも2週間ではなく、数カ月に渡ってです。そこで職員室における「色々なこと」を体験していきます。最初はどう動けばよいのか分からず戸惑いもありましたが、ゼミの先輩に教えてもらいながら徐々に職員室の文化に慣れていきました。
そして、実際に教員として働くとなったときにも、この時の経験のおかげで仕事にスムーズに慣れていくことができました。そういった取り組みをしている教職大学院がある一方で、大学における教育実習は基本的に実習生は職員室とは別室で分けられてしまうので、そこはもったいないなあと思いました。
もちろん現場にとっては負担増にもなりかねませんが、その辺はお互いがコミュニケーションをとれる機会が増えたと思って、仕事を任せたり、任せてもらったりすればwin winな実習になれるのではと思います。