最近話題のChat GPTですが、『学び合い』の説明課題を作る上でとても有用だと感じたので、具体的な使い方を紹介してみようと思います。

ChatGPTとは?

 ChatGPTとは、対話型のAIツールのことで、こちら(人間)が質問したことに対して、AIがなんでも答えてくれるというものです。

ChatGPTの特徴と教育界への影響

 実際に使ってみたり、他の方が書いた記事を読んで分かったChatGPTの特徴とは、「正解っぽいけど、間違っている情報が出ることもある」ということです。もちろん、正しい情報をAIが返してくれることもありますが、よくよく調べてみると違うということもあります。

 そのため、将来的にはAIにやってもらえる作業はすべてやってもらい、最終的に間違っていないかチェックをしたり、改善したりすることが人間の役割になっていくことが想定されています。既にアメリカの学校ではChat GPTによるレポートの自動作成や要約機能を悪用することなどを警戒した規制が行われていますが、生徒の将来のことを考えると、AIとどう共存していくかを考えるべきだと思います。

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 既にMicrosoftはChatGPTを作ったOpenAIに巨額の投資をしており、Office製品へのAIの導入を計画しているとのことなので、授業においてもどうAIをうまく使うかを生徒に考えさせる必要が出てくると思います。

具体的な『学び合い』課題の作り方

 具体的な課題の作り方ですが、ChatGPTの「正解っぽいけど、間違っている情報が出ることもある」という特徴を活かして、生徒にChatGPTの回答の間違っている部分や改善できる部分が考えさせるという方法が考えられます。こちらの方法は先ほどの記事でも紹介されていました。

 例えば、「徳川家康と豊臣秀吉の関係についてChatGPTに質問をしたところ、以下のような内容が返ってきた。この内容に対し、修正点と改善点を考え、改良した文章を作り、友達に説明しなさい」

 というのは、どうでしょうか?実際に自分もやってみたのですが、まず修正点としては「明治維新後に政治家としても活躍」とありますが、wikiによると徳川家康は元和2年に亡くなっているそうで、これは慶長と寛永の間の時期だそう。ということは、wikiの情報が正しければ明治維新後というのは間違いであるということが分かります。


 また、「豊臣氏が徳川幕府と対立していた時期がありました。」とありますが、これを読んだときに「家康は豊臣家を滅ぼした後に幕府を開いたのか、それとも幕府を開いた後に豊臣家を滅ぼしたのか、どっちだったっけ?」という疑問を持ちました。調べてみると、幕府を開いた後だということが分かったので、この記述は正しいということが分かります。

 このように今回はwikiを使うという簡単な形で検証しましたが、間違えてるところがないか、改善できそうなところはないかということを調べていると、自分がどれだけ理解できているかが試されるのでとても勉強になります。「慶長と寛永の間」などは具体的に日本がどういう状況だったのか調べて改善した文章を作るのも勉強になりそうです。

まとめ

 以上のように、将来的には「大体のことはAIがやってくれる」ような社会になると思います。Wordの文章も一から操作を覚える必要はなく「上司への報告書を作って」とAIに頼めば、大体のものをAIが作ってくれるようになると思います。あとは、人間が間違いを修正したり、改善したりするという場面が仕事でも多くなってくるでしょう。そのような社会に繋がるような授業デザインがこれから求められると感じました。

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