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『学び合い』を実践する中で重要となってくる1つの考え方がイノベータ理論です。イノベータ理論を知ることで、教育現場においても多様な人と折り合いをつける過程がイメージできるようになります。

特に新しい現場に入った段階では、現場の方のタイプに合わせて自分の実践のスタイルも変化させる必要があります。ここを失敗してしまうと、信頼を失ってしまい、『』の実践どころではなくなってしまいます。

私は『学び合い』の会を運営する中で様々な方と話してきましたが、ここを理解していない方は現場でも理解を得られずに苦しんでいるイメージがあります。逆にここを押さえている方は現場でも上手く折り合いをつけて結果を出しています。それぐらいこの理論を理解することは重要になってきます。

イノベータ理論とは

イノベータ理論とは、新しい製品、サービスの市場への普及率を表したマーケティング理論です。スタンフォード大学のエベレット・M・ロジャーズ教授が『イノベーション普及学』という著書の中で 1962年に提唱しました。

要は、新しい商品や考え方がどのように広がるのかを理論的にしたのがイノベータ理論です。

イノベータ理論では、左から順に「イノベーター」→「アーリーアダプター」→「アーリーマジョリティ」→「レイトマジョリティ」→「ラガート」の順で新しい商品や考え方が普及していきます。縦軸は採用者数です。

iPhoneを例にこのイノベータ理論を見ていきましょう

イノベーター

最初に採用するのはイノベーターです。このタイプは新しいもの好きなタイプです。iPhoneの例で言うと、Appleの発表会をチェックし、発売日にアップルストアに並んでいる様な人のことを言います。全体の2.5%です。

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アーリーアダプター

次に採用するのはアーリーアダプターです。アーリーアダプターはイノベーターと同じ様に、日々色んな情報を集めていますが、イノベーターの様に発売日に買う様なことをしません。何をしているのかと言うと、イノベーターがどの様な反応をするのか待っているのですね。その反応を見て、iPhoneを買うかどうか決めるタイプの人です。全体の13.5%です。

このイノベーターとアーリーアダプターを合わせた16%が新しいものを比較的早く採用します。

アーリーマジョリティとレイトマジョリティ

次に採用するのがアーリーマジョリティ、そしてレイトマジョリティです。二つ合わせて全体の68%を占めます。この二つの特徴としては周りの人たちがiPhoneを使うにつれ、採用し始めます。過半数の人がこのタイプです。

「イノベーター」「アーリーアダプター」と「アーリーマジョリティ」「レイトマジョリティ」には決定的な違いがあります。「イノベーター」「アーリーアダプター」はそのものが生み出す効果を重視し、時間がかかるとしても自分で学ぼうとします。対して後者の「アーリーマジョリティ」「レイトマジョリティ」はそのものの効果に関しては、そこそこで満足しますが、確実・安全に使えることを重視します。

iPhoneの例で言うと、「イノベーター」「アーリーアダプター」はiPhoneの画質、機能、それを使うことで何ができる様になるのか等のiPhoneの効果面を重視します。一方で「アーリーマジョリティ」「レイトマジョリティ」はiPhoneの機能に関してはそこそこで満足します。それよりも故障は少ないのか?や自分でも使いやすいのか?といった確実性や安全性を重視するのですね。

後で解説しますが、この違いを押さえていないと『学び合い』実践者が現場に出た時に、一緒に働く人と折り合いをつけることができずに苦労することになります。

ラガート

最後はラガートです。全体の16%です。このタイプはiPhoneが社会に普及してもガラケーを使うタイプです。このタイプの方は「型」にこだわります。

続き

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