『学び合い』では「一人も見捨てない社会を実現する」と言う理念が大事とされています。私も連携校の授業で生徒に「全員達成を目指す事は大事だよ」と言う事を語りかけるのですが、どうも「心から言えていないなあ」と感じることが多々あります。
もちろん、「人と協力する事は大事である」とか「色んな人と折り合いをつけて成果を出す事は大事である」という基本的な事は私もしっかりと理解できているのでスラスラと生徒に語れるのですが、「一人も見捨てない社会を実現する」というより深い理念になってくると、どうも口からスラスラでないのです。
その事を本日、西川先生に相談したところ「本を読んでそれを自分の価値観に落とし込むためには、3つのプロセスがあって、①本を読む②自分の頭で考える③人と議論する。この3つのプロセスを踏まないと、語りでスラスラと言えないよ。」とアドバイスしていただきました。
確かに自分の行動を振り返ると、①の本を読むというのはできていましたが、そこから自分の頭で考えて人と議論するということろまでいけていませんでした。そのため、授業でいざ生徒に一人も見捨てない社会を実現することがなぜ重要であるか説明しようとしても、どこか不自然さが出てしまうのですね。
例えば、②の自分の頭で考えるという部分では僕の場合ブログを書くことによって、アウトプットできます。また、自分の読書の仕方を振り返ると「こういった情報が欲しい。」という様にあらかじめ本を読む前にどういった情報が欲しいのかを設定していなかったので、入ってくる情報に対して「ふーん」で終わってしまっていました。
この辺はちきりん さんの自分の頭で考えようが参考になります。結局自分の頭で考えるには、あらかじめ欲しい情報を設定しておかないと入ってきた情報に対して受け身になってしまうのですね。
③の人と議論するというプロセスであれば、西川研の人といつでも議論できます。
「あー、自分の読書の仕方は悪かったんだなあ」と反省しました。