・『学び合い』はどういった時に失敗するのだろう?
・『学び合い』で失敗してしまった時の対処法を知りたい。

今回はこういった疑問に答えます。

✔︎本記事の内容

・①『学び合い』でよくある失敗パターン
・②『学び合い』で失敗した時の3つの対処法

この記事を書いている私は現在、西川研究室のゼミ生で、普段から『学び合い』に精通しているゼミの先輩や西川先生と『学び合い』について議論しています。また、全国の『学び合い』の会にも参加し色んな実践者の方の話を聞いています。

今回はこういった私が著書「私は『学び合い』をこれで失敗し、これで乗り越えました。」を参考にしながら説明していきます。

①『学び合い』でよくある失敗パターン

1.教師自身が『学び合い』のテクニックに縛られているとき

1点目としてテクニックに縛られている時に失敗するパターンです。なぜテクニックに縛られてしまうかというと、『学び合い』を始めたばかりは教師が『学び合い』の考え方を十分に理解できていないことが多いからです。そのため、テクニックに注目がいきがちになり結果として一部の生徒が不満を持つようになり失敗してしまいます。

著書「私は『学び合い』をこれで失敗し、これで乗り越えました。」の具体例をあげると、授業中に生徒に課題内容について質問があった時に、テクニックに目がいきすぎた結果、「他の生徒に聞いてごらん。」と冷たい対応をしてしまい。生徒に不信感を与えてしまったという話がありました。

もしかすると、その生徒は教師の課題設定に不備があることを伝えたかったのかも知れません。「1人も見捨てないクラスを作る」と教師が言うのであれば、そう言った意見も拾って教師自身も反省する必要があります。しかし、冷たい対応をずっとされると、生徒としては「何を考えているんだ?」と不満になってしまいます。

確かにテクニックも大事ではありますが、『学び合い』の考え方がそこになければこのように空回りしてしまいます。

2.教師自身が生徒・保護者・同僚と折り合いがつけれていないとき

2点目は教師自身が保護者・同僚と折り合いがつけれていないときに失敗するパターンです。『学び合い』では「学校は多様な人と折り合いをつける場所である」という学校観があるのですが、それを教師自身が体現できていないと当たり前ですが色んな人から反発を受けます。

著書「私は『学び合い』をこれで失敗し、これで乗り越えました。」の具体例をあげると、一部の生徒が「最初は授業内容を説明をしてほしい」と要求していたのにも関わらず、実践者が『学び合い』の形にこだわり、折り合いをつけることができなかった結果、失敗してしまったと言うエピソードがあります。

確かに『学び合い』の形にこだわるというのも大事ですが、教師自身が折り合いをつけられる姿を見せていなければ、クラスにいくら語っても「言っていることとやっていることが違う。」と生徒に思われてしまいます。

このように、生徒・保護者・同僚と折り合いがつけれていないときに失敗しやすいです。

②『学び合い』で失敗した時の3つの対処法について

では次にこういった失敗に対しての3つの対処法について紹介します。

その1:本を読む

『学び合い』に関する本を読む方法です。『学び合い』はこれまで全国であらゆる先生が実践してきたので、失敗に対する対処法はほとんど本に書いてあります。

『学び合い』の入門の5冊を読んでいない人はこちらを参考にしてください。

また、「私は『学び合い』をこれで失敗し、これで乗り越えました。」という実践者の失敗談を集めた本もオススメです。

メリット→本を読めば大体のことの解決策が書いてある
デメリット→本の購入費がかかる。なんとなく答えは分かるが、どうしても不安が残る場合もある。

その2:実践者のブログを読む

『学び合い』実践者のブログを読む方法です。本との違いは、実践者の実践内容が日付を追いながら確認できる点です。どういった経緯で失敗を乗り越えてきたのかを詳しく知ることができます。

例)
・高橋先生のブログhttps://nao-taka.hatenablog.com/

メリット→本にはないような深い内容が日付を追いながら確認できる。無料
デメリット→初心者にとっては内容が難しい場合がある。

その3:『学び合い』の会に参加する

『学び合い』の会に参加し、実践者に相談する方法です。『学び合い』の会とは、実践者や『学び合い』に興味のある人が集い、『学び合い』に関する情報交換をするイベントのようなものです。そこでは実践者の悩みを共有したりしています。そう言った場に参加し、実践者に直接質問することで、実践を改善していきます。

『学び合い』の会についての情報は、Facebookでの『学び合い』の会に参加することで確認することができますし、西川先生もツイッター上で宣伝しています。

メリット→自分の悩みに対して直接アドバイスをもらうことができる。『学び合い』実践者とのつながりができる
デメリット→時間に縛られる。

まとめ

以上のように、『学び合い』でよく失敗するパターンとして


①教師自身が『学び合い』のテクニックに縛られている時
②教師自身が生徒・保護者・同僚と折り合いをつけられていない時

という失敗パターンを挙げました。『学び合い』での失敗は、教師自身に問題がある場合が多いです。よって以下の対処法を紹介しました。

1.本を読む
2.実践者のブログを読む
3.『学び合い』の会に参加する

上手くいかなかったら、基本に立ち返って、1人で抱え込まずに人と相談しようということですね。私自身も失敗したら、以上の方法を行なって授業を改善していきたいです。

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