ビジョナリーカンパニーという本を読んでいます。西川先生のお勧めの本で、経営におけるビジョン(理念)の大事さについて書かれた本で、とても勉強になります。
ビジョン(基本理念)を描いた企業とビジョを描けなかった企業を比較し、ビジョンの存在が経営においていかに重要かを多くのエビデンスから知ることができます。今から26年前に書かれた本ですが全く古さを感じさせない内容となっておらず、むしろ経営における真理が書かれた本だと思います。
僕がその中でも注目したのが以下の図です。
ビジョンを描いている基本理念があり、その表現として具体的な仕組み(事業や活動)があり、それがビジョナリーカンパニーへと繋がっているという図です。
これがなぜ重要かというと、例えば、自分が会社や事業をしようと考えたときに、多くの人は「何をするのか?」「どれが儲かるのか?」を考えがちですが、本書では「それでは、企業は永続的に成長はしない」と主張しています。なぜなら、理念がない活動は長続きしないからです。人を動機付けるのに「お金のため」「楽しいから」では不十分だということです。
そうではなく、そもそも自分達がどういう理念を持って活動をするのかを決めるべきであり、それがあって初めて具体的な仕組み(事業や活動)をどうしたいのかを考えるべきだと主張しています。理念に従った事業であれば、人は理念からエネルギーをもらいながら活動することができます。
学級経営や授業も同じ
これは学級経営や授業も同じことがいえると思います。生徒に学級や授業に対して、どういった意義があるのかを説明し、納得させられるかは教師にかかっていると思います。それさえ、生徒と共有することができれば、授業もよりエネルギッシュなものになっていくと思います。そういった意味では、普段のあらゆる生活から教師がその考えを行動しながら生徒に伝えていく必要があると思います。
逆に、こういった本を読んでいくとノウハウに縛られるということがいかにダメなことかも理解することができます。
一人の教師として、これからも自分自身のビジョンを大事にしていきたいと思います。