本日はゼミで西川先生にミネルバ大学の生徒にも魅力を感じてもらえるような『学び合い』の課題とはどの様なものですか?という質問をしました。
というのも、最近たまたまミネルバ大学の生徒の話を聞かせていただく機会がありました。詳しくは以下をご覧ください。
こういった生徒の話を聞いていると、レベルが高いなと感じると同時にもし自分のクラスにこういった生徒がいた場合、どのような課題を設定すればミネルバ大学の生徒にも魅力を感じてもらえる『学び合い』になるのだろうかと気になりました。
彼らの興味関心はグローバルで困難な社会課題の解決です。大学の授業では、答えのない問題をディスカッションします。この様なレベルを課題に含めると、ついていけるのはごく僅かです。しかし、そういった生徒の心にも火をつける様な課題でなければなりません。
西川先生はまず、学校は基本的なことを学習する場であることを確認した上で、汎用性の高い課題を設定すると答えました。つまり、課題としてのレベルはシンプルであるが、深めようと思えばいくらでも深めることができる様な課題であると理解しました。
そして、その様な生徒に深めさせるためにはこれからの社会がどうなるかや色んな知識が必要でそういったことを語らなければミネルバの様な生徒の心に火をつけることはできないとおっしゃっていました。
なるほど、確かに上記の様に課題はシンプルであるが、教師自身がこれからの社会はどうなって、そこでどういった考え方が重要であるかが分かっていれば自然と課題はシンプルでかつ深い内容になってくるのではないかと思いました。
私も西川研究室に入るまではミネルバ大学の生徒について知ろうともしませんでした。ゼミではこれから社会がどういったことになるのかを散々聞かされます。「ジョブ型社会とは何か」「大学に進学しても正社員として採用されないのはなぜか。」「そのような社会で子どもに必要な力は何か。」等々、正直キツい話が多いです。しかし、そうしたことを踏まえた上で課題を作るのか、作らないのかでは課題としての質が大きく変わってくるのだと感じました。
以下もよければお読み下さい。
『学び合い』実践者が必ず理解するべきイノベータ理論について