少し前に、連携協力校で『学び合い』の授業をやらせていただいているクラスに授業に対するアンケートを行いました。
具体的には、3つの質問をしました。1つ目は「世界史授業の『学び合い』について、あなたはどう思いますか?」という質問に対し、5段階評価をしもらう質問。2つ目は1つ目で評価した理由。3つ目は「授業がよりよくするためには何が必要だと思いますか?そのためにあなたにできることは何ですか?」という質問をしました。
結果は、1つ目に関しては大半が「とても良いと思う」か「良いと思う」で、「ふつう」が少数、「良くないと思う」「とても良くないと思う」はゼロでした。集団の意見はよく2:6:2で構成されていると言われているので、もう少しバラ付きがあると思っていたのですが、思ったよりバラツキはありませんでした。この辺は既に支援校の先生が半年間『学び合い』をやり続けていたというのが大きいと思います。
私が注目したのは3つ目の「授業がよりよくするためには何が必要だと思いますか?そのためにあなたにできることは何ですか?」という質問です。
以下は生徒が回答したものです。
「全員がしっかり協力する」
「周りに流されないで、がんばる」
「分かっていない人がいたら自分から進んで教えにいきたいです。最初の説明をもう少し短くしてくれたらもっと早く課題が終わって教えに行けると思う。」
「みんなで教え合いながら問題を解けていけてよかったけど、その反面、一人で解いている人がいたのでそれを直したいなと私は思いました。1人で解いている人を見捨てないで自分から話しかけて解いていきたいです。」
といった様に、ほとんどの生徒はやるべき事はしっかりと分かっているということが分かりました。しかし、一方で
「数学の時みたいに、できた人がまだ頑張っている人に教えに行けば良いと思います。」
といった様に、数学の『学び合い』ではできているが世界史では出来ていないことを指摘してくれた子もいました。
自分の語りを振り返ってみると、まだまだ全員達成を強く求められていなかったり、全体を見て良い行動を言語化出来ていないところがりあります。そのため、生徒個人では上記の様なことを考えていてもなかなか行動まで移せなかった。
生徒個人との関係はある程度できてきたので、そろそろ個人に話しかけるのではなく、全体を見て言語化していこうと思います。