本日は連携校で担当している1年生の最後の授業でした。

期末テストを返却し、テストの解説を終え、最後に1年生に向けて感謝の気持ちを伝えました。

この数ヶ月、みんなの学び合う姿にとても勇気をもらったこと。失敗もしたこともあったけど、改善してこれたこと。彼らに支えられてここまでこられたので、とにかく素敵な経験をさせてくれたことに対する感謝の思いを伝えました。

その後に、2名の生徒がクラスを代表してメッセージをくれました。

生徒「えーっと、今回先生が作った期末のテストは〇〇点(低い点)でした。」

(クラスで笑いが起こる)

自分「そうやったなあ。それは俺の力不足やなあ。ごめんな。」

生徒「いやいや、『学び合い』じゃなかったら、俺3〜4点しか取れないからさ、、『学び合い』でやれて本当によかったです。」

その時に、彼が一瞬見せたうつろな表情がとても印象に残っています。明るくて存在感もある彼ですが、普段の授業から周りとの能力(点数)の差に劣等感を感じているのだなと思いました。

確かにそれは嫌なことではありますが、点数より価値のあるものを彼は既に得ていると思います。それは『学び合い』で得た彼を支えてくれる多様なつながりです。この3ヶ月彼が周りに支えられている場面をたくさん見ました。

勉強がわからないから、勉強が得意な子に「教えて!」と頼んでいる姿や、「提出するプリントをなくした!」と言って騒いでいたら、ずっと一緒に探してくれた子がいたり、とにかく色んな人に支えられていました。彼が勉強したい!と願ったことも素晴らしいし、それに応えようとしてくれた友達も素晴らしいです。

そういう困った人をすぐに救えるような集団を20年後、30年後も維持して欲しい。彼らが社会に出て困ったことがあってもその多様なネットワークがなんとかしてくれると思います。

彼は点数の話をしていましたが、それよりも価値のあるものを得ているのではないかなとその後に伝えました。

ただ、もっと点数を取らせてあげたかったなあー。ここは私自身の課題ですね。。

何はともあれ、この数ヶ月とても素晴らしい姿を見せてくれた彼らに感謝です。

LINEで送る
Pocket