理念を実現する方法が進化しつづけるためには、非中央集権的に様々な方法が生まれるべきだと最近は考えています。
理由は簡単で、中央集権的な進化には限界があるからです。例えば、Defiというサービスを例に挙げて説明します。Defiについては以下をご覧ください。
重要なのは、このDefiが信頼できるサービスなのかとか、難しいということではなく、「既存のシステムと同じものを中間者を介すことなく、実現する」という理念をいろんな人間によって実現しようとしている点です。ブロックチェーン業界ではこうした理念が共有されており、世界のすごい人達がどんどん面白いプロダクトを生み出しています。私も面白いなあと思いながらチェックしています。
例えば、この「既存のシステムと同じものを中間者を介すことなく、実現する」という理念は様々なところで応用できます。例えばアーティストの作品を中間者を介すことなく、市場で売買する事ができれば、アーティストに入るお金が増え、アーティストはより活動を展開する事ができます。
市役所の業務に関しても、この理念を応用すればほとんどの仕事を効率化でき、国家の財源も節約する事ができます。
このように、ブロックチェーン業界では理念が共有されており、その理念に基づきながら世界中の人達が革新的なプロダクトを次々を生み出しています。
逆にこのブロックチェーン業界が中央集権的な業界であれば、どうなっていたでしょうか?要は理念があまり重要視されておらず、手段に注目しすぎていたり、手段が目的化していたりする状態です。おそらく、先ほど紹介したDefiも生まれなかったでしょう。
なので、あるものを絶えずアップデートしつづけるためには非中央集権的に様々な方法がもっと生まれてくるのが大事なのではないのかなあと考えています。
『学び合い』で言えば、高橋先生の流動型『学び合い』の授業づくり: 時間割まで子どもが決める!は『学び合い』の理念を残しつつ、その場の学校現場の状況や自分の特性に合わせた方法を作っている事が分かります。Defiの流れと似ています。
こういった本が増えれば、ブロックチェーン業界と同じ様な流れが教育界にも起きてくるのではないかと考えています。
そういった流れを加速させる意味でも、今企画している西川研究室のOB・OGのインタビューを集めた実践本は大事な本になるのではないかと思います。