情報科での実習授業について振り返ってみようと思います。実習授業というのは、いわゆるPCを使った授業で、WordやExcel、PowerPoint、プログラミングなどを学んでいく授業になります。
昨年度は、初任ということもあり手探り状態で授業を進めていました。授業形式も教師が一つ一つの作業を指示しながら全生徒が同じペースで進めていく感じです。その中で困った生徒がいれば、サポート役の先生がその生徒のところにいって解決していました。
今年度からは、いわゆる『学び合い』的な授業を行っています。いわゆる教師が課題を設定し、あとは生徒集団で課題をこなしていくという授業です。
僕の授業では、〇月〇日までに3つの課題を終わらせてねとだけ伝えて、あとは生徒集団が教科書を読みながら作業を進ませています。「課題プリントと教科書を読めばできるよ。困ったら近くの人に聞きに行っても良いし、どうしても分からなかったら先生にも聞いていいよ」と伝えています。
生徒も最初のほうは「この操作が分かりません」というレベルの質問がほとんどでした。いわゆる教科書を読めば分かるものです。大抵、教科書を読まずに作業をしている場合が多いので、「教科書読んだ?」と言うと、「ああーここ読むんですね」とやり方を掴んだ?ようでした。
3回目ぐらいの授業になると上記のような質問がほぼなくなりました。上記のような質問は教科書に書いてあり、それでも分からなければ近くの人に聞けば解決できるということを理解してくれたと思います。代わりに質問されるのはググらないとわからないようなアプリのエラー的なものです。学び方をすぐに掴んで成長している生徒集団を感じれて嬉しかったです。
そして、締め切り日のあとは、すぐに評価をしてフィードバックを生徒に返しました。「採点をしたけど、ファイル名のミス、教科書の操作が抜けているといった正確性の問題。分からないことがあったときにずっと一人考え込んでしまい結果的に課題を十分に作れなかったスピードの問題。この2つをどうやったら解決できるかな?例えば人に聞くというのはとても有効な方法だよね。こういう工夫をしながら、次の課題は頑張りましょう」と語り、また新しい課題に取り組んでもらっています。
全体的に緊張感も良い感じで保てていて良い感じだとは思います。
1つ心配なこととしては、1人で作業がなかなか進まない気になる生徒がいるのでそこは全員ができるような方向性を作らないといけないなとは考えています。