最近は自分の将来について考えることが多いです。そこで僕が普段チェックしているりきりんさんの本を読んでみようと思いました。
タイトルにある通り、これからの未来の働き方を考えることを目的とした本です。
具体的には、これから定年が伸び続ける日本で70歳まで働くことはあなたが望んでいることですか?という問いを投げかけてくれます。
自分の人生をカスタマイズできるようになった現代
特に昔とは違い、今の時代では稼ぐ能力さえあればいくらでも自分の人生をカスタマイズができるような社会になっています。YouTuberやブロガーなどがそうです。また、稼ぐ力がなくともミニマルな生活をすることによって、支出を抑え自然豊かな地方でのんびりと働きながら暮らす若者も増えています。
要するに、昔は有名大学に合格し、大企業に就職し、マイホームを買い、50歳ぐらいまで働いてあとは悠々自適に暮らすというのが人々が目指す幸せであったのに対し、今はあえてその選択はせずに自分で稼ぐ力をつけて人生をカスタマイズする若者やミニマルな暮らしをする人が増えるようになり、いくらでも自分の人生を設計する余地が増えたということです。
また、稼ぐ力がなくとも市場さえあれば人生をカスタマイズできるようになるともちきりんさんは主張しています。例えば介護などそうでしょう。30歳まで働き、そのあとは2~3年ほど海外旅行でのんびりして、また地方に帰って働くという人もいるそうです。公務員の場合だとそういったことは出来ませんが、日本の介護市場の場合だと今後も拡大していくので、容易くこういったことができるということです。
つまり、現代の選択肢としては
・自分でリスクを取り、多大なエネルギーをかけて勝ち組を目指して戦う道
・思い切って世の中の「あるべき理論」からきっぱりと降りる道
・何も変えないという静観の道
という3つの選択肢があることになります。
ちきりんさんが提案する「ふたつの人生を生きる」とは?
ちきりんさんはこういった選択肢を紹介しながら、この3つにはない現実的な選択肢を提案してくれています。というのも、これらの3つの選択肢にはそれなりのリスクがあるからです。
ちきりんさんがこの本で提案しているのは「ふたつの人生を生きる」ということです。つまり、人生で職業を2回選べるというふうに考えるように生きれば、寿命が延び正解がわかりずらい社会の中でよりマシな人生を送れるというふうに主張しています。
イメージとしては20代~30代までは普通に働き、40代のタイミングで転職します。40代で転職するメリットとして
・自分のやりたいことや適性がリアルに理解できる
・現在の延長線上にある生活が、ほぼ予測できる
・今後の生活に必要なお金の額が、ほぼ予測できる
・社会の仕組みが理解できている
・大企業、中小企業のメリット、デメリットが客観的に理解できている
・自分の能力や知識がどこで活かせるか、想像し、自分でアプローチする方法も考えられる
ことが挙げられます。このように2つの人生を生きる前提で働くことで、リスクを少ない状態で自分の人生を好きなようにカスタマイズすることができます。また、もし40代の時点で転職しないほうが良いとなればそのまま今の仕事を続ければ良いのです。
確かにこうした考えを持ちながら働くと、かなり肩の力を抜きながら働くことができますし、将来の意思決定においても後悔のない選択になるのではないかと思います。
特に現代では生き方が多様化しすぎて、若者からしたらどの選択を選んだら良いのか分からないですし、どの選択をしても不安が残ってしまいます。その中でもちきりんさんの「ふたつの人生を生きる」というメッセージは現実的であり、とても共感できました。