本日はミネルバ大学の新2年生の梅澤さんの話を聞いてきました。
ミネルバ大学とは?
梅澤さん曰く、簡単に言うとこれまでの大学教育は社会で課題解決するための能力をつけるような教育をしてこなかったが、ミネルバでは実際に社会に出た時に複雑な問題を解決できるような人材を作っていくと言う教育観のようです。歴史についてはWikipediaから
2012年4月、ミネルバ・プロジェクトは、ミネルバ大学となる学部プログラムを作成するためにベンチマーク・キャピタル(英語版)からベンチャー資金として2500万ドルを調達[2][3]。2013年3月にはハーバード大学で社会科学部局長を務めていたステファン・コスリン(英語版)が入社し、初代部局長を務めた。彼はリベラル・アーツの4つの大学の学長を雇い、ミネルバのセミナーベースのカリキュラムの開発を監修した[4]。同年7月にプロジェクトはKGIと提携し、ミネルバ大学を正式に立ち上げた
wikipediaより
そしてミネルバ大学の特徴についてです。
■ミネルバ大学の主な特徴(1) 講義は全てオンラインによるアクティブラーニングにより実施
講義を受ける場所は特定されておらず、パソコンとインターネット接続環境があればどこでも受講可能(2) 20名以下の学生による少人数制クラス
新しい大学の形、ミネルバ大学とはhttps://www.benesse-glc.com/lab/blog/%E6%96%B0%E3%81%97%E3%81%84%E5%A4%A7%E5%AD%A6%E3%81%AE%E5%BD%A2%E3%80%81%E3%83%9F%E3%83%8D%E3%83%AB%E3%83%90%E5%A4%A7%E5%AD%A6%E3%81%A8%E3%81%AF/
(3) 世界から集う学生が全寮制で学びあう (およそ80%が留学生)
(4) 4年間で世界7都市をめぐる(各都市で寮生活を行う)
(5) 学生は各地でインターンシップに参加する
(6) 授業料がリーズナブル
1,2年次は12,950ドル、3,4年次は10,950ドル(寮費等を含めると22,950~24,950ドル)
※アメリカトップクラスの大学の1/4~1/3(例:ハーバード大学の授業料は約46,000ドル)
(7) 合格率は2%未満とされ、世界で最も合格率の低い大学とも言われている
講義は基本的にはディスカッションしかしないそうです。なので、生徒はディスカッションをするためにオンデマンド動画を視聴し、課題をしておく必要があります。そして授業では「あなたの農業大臣として、持続可能な農業政策を立案しなさい」といった答えのない問題について生徒同士がディスカッションするそうです。教師は基本的にはファシリテーション役でディスカッションが円滑にできるようにサポートするだけです。
梅澤さんがミネルバ大学を選んだ理由として、「ミネルバではそのカリキュラムを終えた時に自分がどのような能力を身につけたのかがわかる」と言う点が良かったそうです。つまり、困難な社会課題を解決できるような能力がミネルバ大学を行くことで得られると判断したので、ここの大学を選んだと言うことです。
逆に日本の大学の場合だと、大学を卒業して自分がどのような能力を得られるのか全くイメージできなかったので、最初から日本の大学は選択肢になかったそうです。話を聞きながら、全くその通りだなと思いました。同時に高校生の時点でそこまで考えている梅澤さんがすごいなと思いました。
また、ミネルバ大学に向いているのはどのような生徒ですか?という質問に対して、グローバルや社会課題の解決に興味のある生徒とかは向いているのではと話していました。逆に日本の大学の教授のもとでこういった研究をしたいということが決まっている生徒はむしろ日本の大学の方が良いと言うことでした。
なるほど、N高等学校の場合はやることが明確になっている生徒が1番フィットしていますが、ミネルバ大学の場合はグローバルに興味があったり、社会課題の解決に興味があると言うようにぼんやりとした生徒でも会う生徒は合うのだなと思いました。なので両者は少し違いますね。
N高等学校については以下をご覧下さい。
多様化する教育・人生観
ミネルバ大学にせよ、N高等学校にせよ、本当に教育の多様化が進んでおり、聞いているこちらもワクワクしながら聞くことができました。東大が合う人は東大に行けば良いし、N高等学校で自分の極めたい分野に特化しても良いし、ミネルバ大学でスケールの大きい課題を解決する人を目指しても良いし、選択肢がどんどん増えているなと感じました。
こういった向上心を持った自分より年下の方の話を聞くと、自分自身ももっと頑張らなければならないとなと感じました。