本日は、来週から連携協力校で行う授業の準備をしていました。世界史Aを担当することになりました。世界史は私にとって苦手なイメージしかなく、高校生の時は平均点あったらOKという感じでした。
特に世界史で一番苦手だなと感じていた部分は「流れがどうなっているのか分からない」というところです。アジアを勉強したと思ったら、急にヨーロッパが出てきて、またアジアに戻って、いつの間にか産業革命がどっかで起きていたらしく、気付いたら戦争が始まっていたといった感じです。
ような色んな国を行ったり来たりしているので、流れが分かりにくいのですね。
そして、教員採用試験を受けるにあたって「これではいかん」と思い、僕がたどり着いた分かりやすい授業がムンディ先生の世界史プロジェクトでした。
ムンディ先生は九州の世界史の高校教師で、現在は非常勤で教師をやりながら、YouTubeに動画をアップしたり、本を出版したりしています。YouTube登録者数は9万人と分かりやすい授業で有名です。
昔勤めていた学校から異動する際に生徒から「先生の授業をいつでも見れるように動画をYouTubeにアップして欲しい」という一言から世界史の授業動画をアップし始めたそうです。本も出版していいます。
ムンディ先生の世界史の授業の特徴は「世界史を横ではなく縦で見ることによって、流れを理解しやすくする」という点です。
世界史の教科書を見れば分かるのですが、基本的に世界史は同じ時期のそれぞれの国を行ったり来たりしています。
(ある時期)清→日本→イギリス→アメリカなど
この方法では、正確に史実を追える一方で流れを把握しにくくなってしまいます。
ムンディ先生の場合は1つの国や場所を固定して、時系列で世界史を理解していきます。
清(固定)
↓
アヘン戦争
アロー戦争
日清戦争
中国分割
義和団の乱
辛亥革命
このように1つの国や地域を固定して「縦」で世界史を展開しているので、流れを覚えやすいのですね。
なぜこのようなスタイルに至ったのか?
私はムンディ先生に一度オフ会でお会いしたことがあるのですが、その時に「このスタイルは私が特別支援学校に赴任していた時にどうすればこの子達にも分かる説明ができるのだろうか」ということで悩んだ上で作られたそうです。常に生徒のために分かりやすい授業を研究しているというのがひしひしと伝わってきました。
色んな人の教育観を吸収しながら教育の質を上げていく
一斉授業のスペシャリストの方と話をするというのは自分の教育観をブラッシュアップしていくのにとても効果的です。『学び合い』の課題のクオリティにも繋がってくるからです。
色んな方の考え方を吸収することで教育の質を上げていきたいです。