最近の3年生の政治経済の授業は、終わった後に「今日はあそこが前より良かったですね。」と担当の先生と会話する機会が増えたように思います。
確かに、10月の授業と比べて生徒の動きが少しずつ出てくるようになったし、今までなかった関わりも増えてきました。少しずつ良くなっているという状態です。
振り返ってみると、10月までは『学び合い』でいう折り合いの付け方がイメージできていなかったように思います。
生徒との折り合いの付け方もそうですし、そもそも自分自身が生徒の前で語れるだけのことをできてない現状に対しても折り合いをつけられてなかったように思います。
ただ、自分の能力や生徒の状況を受け入れて、できるところから少しずつ良くしていこうという意識を持ち始めてからは、良い方向に授業が進んでいるように思います。
これが『学び合い』でいう「他者や自分と折り合いをつける」ということなのでしょうか。
「折り合いをつける」というのは、前に書いた人を信じるにはどうすれば良いのかという構造と似ているような気がします。
人(生徒)に期待する→期待とは違ったものが帰ってきた→期待値を調整→人(生徒)に期待する
というサイクルを何回も繰り返すことによって、相手に対して適切な期待をすることができるようになり、信じることができるということを書きました。
折り合いに関しても似ているところがあると思います。自分の能力や生徒に対して、間違った期待をしているから、空回りしてしまう。
そうではなくて、上記のサイクルを繰り返すことで、他人や自分と折り合いをつけられるようになり、そうすると徐々に力が抜けて相手の良いところを発見できるようになるのではないかと思います。