ゼミで西川先生に「格差はどうすればなくなりますか?」という質問をしました。すると西川先生は「格差というのは、貨幣経済の中で測られるというのが一般的だけど、それだといつまで経っても格差はなくならないんじゃないかな。そうじゃなくて、富を自分で作れる能力が必要だよ。」と返されました。

私は「つまり、みんなが西川先生のようにブックオフに行って満足するような人に教育すればいいってことですか?」と聞きました。これは西川先生がこれからの富について説明する中で、西川先生自身がブックオフに行き、買いたい本を100円で買えた時、幸せになるというエピソードのことです。つまり、お金なんかなくても、西川先生のように自分で富を定義して作れる能力こそが大事だよと伝えたいときにする話です。

西川先生は「違うよ。俺みたいなやつが増えたら、競争が生まれてみんな不幸になるじゃない。そうじゃなくて、自分で富をクリエーションできる能力が必要で、そこから考えないと格差ってなくならないんじゃないのかな。」と言いました。

なるほど、と思いました。私は格差を「お金がある、ない」で測っていましたが、西川先生は貨幣という次元から格差をとらえるのではなく、「自分にとって富とは何だろう?」と定義するところからスタートしていました。自分オリジナルの「富」があれば、競争も少なく、楽に富を得ることができます。

西川先生からおすすめされる『富の未来』でよく「これからは富を自分でクリエーションできる能力が大事だ」というようなことが書かれているのですが、その意味をやっと理解できました。

富を自分でクリエーションできれば、それほど難しくなく幸せになれる

西川先生はよくゼミ生に、西川先生の奥様とのラブラブエピソードを語られます。最初は「めちゃくちゃラブラブやな〜」と思いながらボーッと聞いていたのですが、あれも西川先生なりの富の生み出し方を教えているのだと思います。何回も聞いていると「人間って別にそんな特別なことをしなくても、幸せになれるんだな」ということが分かってきます。知らず知らずのうちに富の作り方を教えられていた!かも!

みんな違ってみんなどうでも良い

この前、clubhouseである教師の方が「今、一人一台でグループワークとかの授業をやっているけど、クラス全員がPCに夢中になって『みんな違って、みんなどうでも良い』になりそうで怖い」とおっしゃっていました。

確かに、一人一台で授業をやるとそうなりそうです。でも、それこそ教師の創造性が活かせる場面だと思うのです。「なぜ学校に来る必要があるのか」や「集団が助け合えるようになるとどういう得があるのか」ということを理解して語れるのは、子どもには難しく、教師にしかできない仕事ではないでしょうか?

また、教師にとっての富を子どもたちに授業を通して何回も伝えるのも良いと思います。その中で自分にとっての富を捉え直し、主体的に集団に貢献する子どもが出てくるかもしれません。

富は教育で創れる

そう考えると、教育で富はいくらでも創ることができます。

西川先生のようにラブラブエピソードを語るでも良いわけです。そのためには、もっと想像力を働かせて自分の中から富を作っていかないとなあと思いました。

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