最近、上越の会に参加する機会があったのですが、色々と気づきがあったので書いておこうと思います。

『学び合い』で全員達成よりも上のレベルで苦しんでいる実践者は多いんじゃないか

グループワークでは『学び合い』のメリットとデメリットの話しになり、自分でも考えてみました。私が考えたメリットは本にも書いてある通り、教師のマンパワーに頼らずに集団の力で課題をこなしていくことができる点や人との折り合いの付け方、協力の仕方を学ぶことができる点です。逆にデメリットとしては、「一人も見捨てない」レベルの考え方を理解して自然に語れるようになるためには時間がかかる点だと思いました。それでも一斉指導よりかはかなりマシだとは思います。

実際に私もその「一人も見捨てない」レベルの考え方をまだ自然と語れていない状態です。生徒を前にそのようなことを話すと目線が泳いでしまいます。私は西川研究室で先輩や現職の方と一緒に現場に入っているので、失敗しても相談して立ち直ることができますが、初任の方や若い人が現場の方と折り合いをつけながら全員達成よりも上のレベルにいくというのは確かにハードルが高い気がします。わりとその辺でつまづいている方も多い気もします。

OB・OGと話すとどうやってその壁を乗り越えたのかがイメージできる

西川研究室のOBやOGと話すと全員達成以上のレベルにどのようにしてたどり着いたのかがイメージできます。それこそ授業でいろいろ試行錯誤して自分なりの「一人も見捨てない」を作ってきたのだなというのがよくわかります。まだ本として出せるかは未定ですが、OB・OGがどのような試行錯誤をこれまでしていって、自分なりの「一人も見捨てない」に近い価値観を作ってきたのかを明らかにすることができれば、今苦しんでいる実践者も「今は上手くいっていないけど、この方向性でいいんだ」と自信を持てるのでないかと思います。そういう本を作りたいです。

LINEで送る
Pocket