『学び合い』の本は大体読んだけど、これから社会がどうなるのかもっと知りたい

実践はある程度できるようになったけど、もっと上のレベルを目指したい。

今回はこういった疑問に対して、西川純先生がゼミ生におすすめする本を紹介します。

これらの本を読むことによって、「これからの社会がどうなるのか」「その社会に対してどのような教育をするべきか」がだんだんと見えてきます。

そして、私は実際に本を読み、ゼミ生や西川先生と議論する中で「あの本の言いたかった事はこういうことか」という発見もあったので、その体験談も合わせて紹介しようと思います。

キャズム2

新しい商品が多くの人に普及するはどうすれば良いのかが書かれている名著です。

新しい商品を多くの人に普及するためには、初期の市場とメインの市場との違い(キャズム)を理解しなければならず、これを理解することで新しい商品は多くの人に受け入れられるようになる。本書では事例を挙げながらそのような事を指摘しています。

この本を読むことによって、『学び合い』でよく言われる「上位2割に伝えることが大事である」ということの意味がイメージできるようになります。

またなぜ上位2割以外に語ってもあまり効果がないのかがわかります。

私はこの本を読むことによって、上位2割以外の人達の心理状態をイメージできるようになり、『学び合い』の良さが伝わらなくてもそれが当たり前であると割り切れるようになりました。

『学び合い』入門書の5冊の中で「みんなで取り組む学び合い入門」という本があるのですが、この本にも同じようなことが書かれています。

富の未来

こちらは、これからの社会はどうなるかについて書かれています。

「富の未来」というタイトルだけを見ると、いわゆる金銭的な「富」の未来についての本かと思いきや、この本で中心的に語られているのは非金銭経済という、いわゆる金銭的な価値や指標にあらわれてこない経済について書かれています。

『学び合い』でなぜ「地元の友達とのつながりが大事である」「多様な人とコミュニケーションを取れる力が大事である」と言われるのかがイメージできます。

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フラット化する世界

グローバリゼーションは、権限や能力を与えるとともに奪う。均質化するとともに個別化する。

ということを主張した本です。グローバリゼーションの善と悪を知ることができます。

逆にこうした均質化した世界中の人と競争することになったフラットな世界で、ニッチな市場であり続ける場所はどこか?についても考えさせられます。

私は『学び合い』でも大事とされる「地元のつながり」だと思います。

ブルーオーシャン戦略

ブルー・オーシャン戦略は、血みどろの戦いが繰り広げられるレッド・オーシャンから抜け出すよう、企業に迫った本です。

そのためには、競争のない市場空間を生み出して競争を無意味にする、というものです。

イノベーションのジレンマ

技術革新は大企業を成長させるものだと思われがちですが、実はその逆で技術革新と大企業の動きにはジレンマが発生し、そのジレンマによって巨大企業の地位が危なくなる現象を紐解いています。

非営利組織の経営

ドラッガーの本です。ドラッガー曰く、非営利組織の経営というのは、営利企業よりも難しいのだそう。

考えてみれば当たり前ですね。営利企業は「稼げば」OKなのに対して、非営利組織は「稼ぐ」ことは目標としてないですから。

そこでビジョンの作り方や、人とどう協働していくかが経営者には求められるのですね。教育者にも同じようなことが求められます。

この本では非営利組織を実際に経営して成功した起業家とドラッガーの対談を通して、どのようにビジョンを設定すれば良いのかをイメージすることができます。

これらの本を読むことによって、これからの社会の解像度が少しずつ上がってきます。

私も正直なところ、西川先生のようなビジョンを描けていません。しかし、こうした本を読みながら『学び合い』実践者と話すことを繰り返せば、自信を持って生徒に授業を展開できるようになるのではないかと思います。

『学び合い』について知りたい知りたい方はこちらの記事をお読みください。

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