まちづくり構造改革を読みました。サブタイトルの「地域経済構造をデザインする」とあるように、地域経済の構造を理解した上で、効果的な仕掛けを行うことが大事であるということを学べます。

内容は結構難しかったのですが、勉強になったところもたくさんありました。

例えば、地域の経済を活性化させていくためには、「外から稼ぐ力」と「内で稼ぐ力」が大事になってきます。

「外から稼ぐ力」というのは、例えば観光や大企業の工場、中小製造業などのことを指します。これらが地域外からのマネーを呼び込み、地域にお金が流れる循環を生み行きます。

「内で稼ぐ力」というのは、例えば建設業や小売業、金融、公共的サービスなど、その地域内で稼ぐ力のことを指します。

本書では、地域の経済が活性化するためには、まず「外から稼ぐ力」によって、外貨を獲得し、そのお金が地元企業に流れるように発注などの取引をする。地元企業が得たお金が教育や公共財などに投資する。投資した成果が地元の活性化になる。といった好循環を地元で作っていくことが大事だと書かれていおり、とても勉強になりました。

例えば、今日見た上天草などの事例は地元の資源を有効活用しながらグランピング事業を展開し、外から稼ぐ力を伸ばしつつ、地元の地域の飲食店と協力してメニューを開発することによって、地元により多くのお金が回るような工夫がされていました。

地域が活性化するということが何となくイメージできた本でした。

LINEで送る
Pocket