リーンスタートアップを読みました。

ムダのない起業プロセスでイノベーソンを生み出す方法として、リーン・スタートアップ方式が紹介されています。

まずプロダクトを作り、市場の反応をみながら改善する

 このリーン・スタートアップ方式とは簡単に言うと「まず簡易的なプロダクトを作り、市場の反応を見ながら改善をする」という方式です。

 なぜ、この方法が重要かと言うと、そうしなければ顧客が何を必要としているのかが分からないからです。簡易的なプロダクトを作り、顧客の反応を見て、検証を重ねることにより、ニーズに合った商品が作れる。このサイクルを最短で繰り返すことこそが、リーン・スタートアップ方式です。

 元々、こうした方法論は既に存在はしていたのですが、リーン・スタートアップ方式では、その方法論や考え方を組織や企業まで拡大させたことに新規性がありました。

 つまり、イノベーションを起こすと言っても、世の中で何が求められているのかは分からない。ならば、最短で簡易的なサイクルを作り、検証を行い、プロダクトを改善させていく。そのサイクルを回すために組織や企業はどうあるべきかを解いています。

 例えば、YouTubeは2005年に始まった当初は動画を使ったユーザー同士の出会いを目的としたサイトを模索していました。その後「ビデオ版のフリッカー」として方向転換を試みましたが、成功に結びつきませんでした。そこで、当時人気のあった「マイスペース」のページに動画を埋め込むためのサービスとして再出発したところ、ようやくユーザーの心を掴み急速に伸びたそうです。

 つまり、多くのイノベーションも最初から完璧なプロダクトとして登場したのではなく、顧客の反応をみながら改善していった結果、成功したケースが多いのです。

 このように、リーンスタートアップでは、事業だけではなく、様々な取り組みというのは、まずやってみて、改善するというサイクルがいかに重要かを学べます。そのために、組織や企業はどうあるべきかも学べるので、とてもオススメです。

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