2025年から実施される新課程による大学入学共通テストにおいて、教科「情報」が科目に加わります。僕は来年から高校の情報科教員として働くので、この情報には注目しています。
国立大学においては、従来の「5教科7科目」に新教科「情報」を加えた「6教科8科目」を原則とする案が通る見通しだそうです。
国立大学協会は12日、2025年以降の大学入学共通テストで出題される「情報」を国立大の志願者に原則として受験させる決定を持ち越した。大学入試センターの浪人生への対応が未定なためだが、永田恭介会長(筑波大学長)は「大学間の差をつくらないように実施すべきだ」として、来年1月にも国立大が原則、情報を課すことを決定する見通しを示した。
情報が追加されれば、国立大が受験生に原則、課してきた「5教科7科目」が、現在の中3生から「6教科8科目」に増える。来年1月の総会で決定し、22年度の早い時期に各国立大が対応を決める。
国立大志願者は原則「情報」受験、1月にも決定へ…25年以降の共通テスト
情報科の入試を導入するメリットとデメリットって何だろう?
ここで、情報科の入試の導入するメリットとデメリットを考えてみました。
メリット
・国民の情報に対する理解が深まる?
・情報科人材の育成に繋がる
デメリット
・県ごとに情報科教員の人数に差があるので、教育格差が生まれる
・受験生の負担増
・具体的なメリットが思い浮かばない
特にデメリットの県ごとに情報科教員の人数に差があるというのは結構深刻で、人材がいない地域では免許を持っていない先生がなんちゃって授業をして凌いでいるところもあります。(その先生も頑張っていますが限界があります)もちろん、現代はインターネットでの学習も可能なので、そこをカバーすることはできはしますが、それでも受験生には酷な環境だと思います。
そして何より、メリットの部分で自分自身が納得できるものが浮かびませんでした。
んー。えらいコストがかかる割に得られるものってそんなに多いのかなあといった感じです。
こういった社会の情報化に対応した人材(デジタル人材?)を育成したいのであれば、学校教育ではなく、この前お話を伺ったNPO法人のエル・コミュニティさんの様に「地域」としてこうした人材を生み出していく取り組みを積極的に吸収していき、自分達の地域に合った戦略を立てることが必要だと思います。