木下斉さんの「まちづくり幻想」を読みました。まちづくりにおける本質的な「考え方」を知れる本です。全国でうまくいっているまちづくり実践例をあげながら、まちづくりに携わっている人・これから携わりたい人がどのような考え方をすれば良いのかが分かりやすく書いてありました。
何をするかではなく、誰とするか
特に、「まちづくりにおいて重要なのは何をするのかではなく、誰とするのかである。」と書いてあったのはその通りだなと思いました。そのため、まずは仲間探しから始めるべきであると書いてあり、外との繋がりをもっとつくっていかなければと感じました。
自分達に投資し、自分達でできるようにする
また、まちづくりで上手くいっている地域の共通点として、教育に対して積極的な投資を行っているという指摘が印象的でした。「うまくいっている教育は、補助金に頼ることなく、自分達でお金を出し合い、自分達で視察や事業を回しています。」と書かれており、地方の人達で積極的な教育投資を行うことによって、仕事を内製化していける組織を作っていくことの重要性を知ることができました。
特に、最近の自治体ではこの内製化までのプロセスができていないらしく、何をやるにしても都会の企業に外注するばかりで、いつまで経っても職員達が自分達の能力だけでできるような教育ができないのも問題であるとして、指摘されています。
できることからやってみよう
とりあえず、地元ではどのような人達がどのようなまちづくりをしているのか把握することから始めていき、繋がりを作っていきたいと思います。また、この本の実践例として紹介されていた地域への視察も行ってみたいです。