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日本の潜在力はDeepTechによって開花する

 DeepTechとは根深い課題(ディープイシュー)をテクノロジーで解決する活動を指します。特にこれから大きく発展することが予想される東南アジアでは、社会課題が大量に発生するとされています。そこで成熟した社会の日本では「枯れた技術」として認識されているような技術を東南アジアでの社会課題に活用することによって、新しいビジネスチャンスが生まれてくると主張しています。

特に本書では日本を「知識製造拠点」として紹介しています。
図で表すとこうです。

まず、欧米がシーズを発掘します。シーズとは消費者の潜在的なニーズを満たす革新的な商品のことを指します。具体的な例だとiphoneが挙げられます。iphoneには日本の企業メーカの技術が多数使われています。このように日本の企業はこれまで革新的なアイディアを裏で支える「知識製造拠点」として重要な役割を担ってきました。

欧米による多様性やレベルの高いアイディアによって、iPhoneのような革新的な商品をデザインし、日本が物作りの技術を活かしてそのデザインの部品を作るといった流れです。

本書ではこうした日本が今まで積み上げてきた技術を生かして、東南アジアでこれから発生する社会課題(DeepIssue)を解決することができると主張しています。

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SDGs時代においてはビジネスの考え方も変わってくる

そうなってくると、現地の人は何に困っていて、どういった技術がどこで活かせるのかという考え方が重要になってきます。iphoneの時と違うのは、既に欧米がシーズを発掘した状態でビジネスを考えることができたので、既にあるゴールに向かって製品を作ればよかったですが、東南アジアでDeepTechを展開しようとすると、「そもそも社会課題は何か」ということから始まります。

なので、PDCAをグルグル回しているだけだったのが、QPMIというより高度なサイクルを回して行きながら持続可能なビジネスを作っていく必要が出てきます。

いかにして、複雑な課題を解決するマインドを生徒に持たせるか

こうしてみると、よくSociety5.0でも出てくる「複雑な社会課題」という言葉の意味が良くわかります。高等教育でも社会課題について考えさせる授業があるのですが、こういった背景を知っている上で生徒に必要性を語るのと、教科書に書いてある通りに生徒に語るのとはでは全く違ってくると感じます。

また、私はこの本を読むことによって、今まで感じることのできなかった日本の潜在的なポテンシャルについて再認識することができました。特に、物作りとしての技術は世界的に高いレベルを持っているので、あとは上記でも書いたような複雑な社会課題にどうアプローチしていくかが重要になってきます。ということは、企業にとってはそういった課題に対して主体的に解決する活動を行ってきた生徒が欲しくなるでしょうし、国際力の持っているような生徒、「即戦力」が重要になってくる。となると、ますますジョブ型社会への移行が早まってくるということになるなと感じました。

何れにせよ、こうした基礎知識を理解した上で、授業を展開していく必要があります。

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