前回のゼミで西川先生が「地元にとって1番の財産は人だよ。良い地元は良い人達がいて、また帰りたいと思えるようなところだよ。」と言っていたのを聞いて、思い出したのが最近読んだ「ローカルエコノミーの作り方〜ミッドサイズの都市から変わる仕事と経済のしくみ」です。

僕の地元である神戸で、ローカル経済を作ろうとしている人達のこれまでの実践がまとめられている良書なのですが、その中でも裏山会というコミュニティクラブの実践が紹介されており、それが当てはまるのかなと感じました。

「楽しいから帰ってきたい」と思えること

裏山会とは、神戸の県庁前でカフェを営む冨田さんが始めた自転車コミュニティです。毎週日曜8時に仲間とカフェで集合して、自転車で六甲山の裏山を仲間と走ります。以下は本からの引用です。

毎週欠かさず続けてきたことで、今ではメンバーも増え、冨田さんがどうしても外せない用事で行けない時があっても、お客さんたちだけで集まって山に走りに行くくらい、コミュニティが出来上がっている。また年齢は下は中学生から上は50歳代まで、職業で言えばお医者さんから建設現場の人まで、幅広い層が会の仲間として親しい間柄になっている。就職や転勤で離れてしまっても久しぶりに戻ってきたり、離れる前にみんなで走ったり。自然な形で「楽しいから戻ってきたい」と思う場所になっている。

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 「裏山会っていうのは、レースでもなく競い合うことでもなく、みんなで楽しむことなんです。コースも楽なわけではないし、まったく運動していない人がいきなり参加するのは厳しいと思いますが、ストイックに走りだけに徹するよりは、走るの半分、仲間と会話したり朝ご飯を食べたりというのが半分。その方が続けられて、生活の一部になっていくのでは、と思っているんです。」

「ローカルエコノミーの作り方」より

とても素敵な取り組みだなと思いました。僕もまた地元に帰った時に参加してみようと思います。こういった「楽しいから帰ってきたい」と思える取り組みが増えれば、地元はより良くなります。また経済的にも良いことがあります。

「楽しいから帰ってきたい」という人が増えれば、経済的にも豊かになる

例えば、冨田さんの場合、この裏山会が終わった後にみんなで冨田さんのカフェでお茶をするというのがよくある流れだそうです。そうなってくるとお店的にも収益が安定してきますし、お客さんも愛着が湧いて、平日に来てくれるようになったのだそうです。

また、自転車のことを冨田さんに聞きにカフェに来る人もいるそうです。こちらのカフェでは自転車も販売しており、裏山会で知り合ったお客さんが自転車を買ってくれることも多いそうです。まるでアルビン・トフラーの「富の未来」の世界のまんまですね。

こうした楽しい取り組みが増えればよりローカルで生きやすくなってくるのではないでしょうか。

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