昨日、兵庫『学び合い』の会を開きました。

実は、兵庫『学び合い』の会はしばらく活動が休止している状態でした。そこで、私が兵庫『学び合い』の会の事務局の方と連絡を取り、今回開催させていただくことになりました。

連休にも関わらず、4人の方々にお集まりいただきました。ありがたいです。『』の会を開くのは初めてだったので、多少進行が上手くいかなかったところもありましたが、来て頂いたゼミの先輩にも助けていただきながら、無事に終えることができました。

現場でオンライン授業という発想は出てこない

少し、ショックを受けたのがこの意見でした。コロナの第2波が広がる中で、公立で働いている方に「現場でオンライン授業をやろうとい動きはありますか?」と聞いたところ、現場でそんな意見は残念ながら出てこないという意見でした。

原因としては、インターネット環境が整っておらず、やろうとしても動画が途切れ途切れになってしまうそうです。なんとかして環境を整えていって欲しいと思います。

また、話を聞く限りですが、オンライン授業に対して抵抗のある先生が多そうだなと感じました。オンライン授業は一度慣れてしまえば、可能性は無限大に広がります。そのあたりは西川研究室が最近出した本をご覧下さい。

私も大学院の授業をほぼ全てオンライン授業で受けましたが、何も問題なく授業をこなすことができました。『学び合い』文化が浸透しているクラスでオンライン授業をやるならば、全く問題はないでしょう。

また、オンライン授業は不登校児童にも今まで学校で得られなかった居場所を与えるという面も持っています。

オンライン授業だと、なぜ参加することができたのか。不登校を経験した高校2年の男子生徒が話を聞かせてくれました。

この生徒は中学生の時、友人とのトラブルで不登校になりました。いまも学校は休みがちですが、オンライン授業には、1日4、5時間にわたり、参加できたといいます。

男子生徒は「完全に自主的と言うわけではなくて、ほどよく強制されるみたいな感じがよかった。オンライン授業は自由度が高くずっと座っていなくていいだけでも、やる気が出てきますね。学校だと授業やテストが全くわからないとまずいなと思いますが、オンラインはみんなと同じなので楽ですね。ふだん興味のなかった科目も少し楽しかったりして、オンライン授業はすごくちょうどよかった」と振り返ります。

男子生徒の母親は「自分で机に向かって勉強している様子は、16年間で初めてだったので、すごく感動しました。コロナが終息に向かうことはよいことなんですが、そのままオンライン授業が終わってしまうのは残念です」と話していました。

https://www3.nhk.or.jp/news/special/education/articles/article_20.html

先程紹介した本にも書いてありますが、できない理由よりもどうやったらできるのかを模索しながら最悪の事態に備える事が今は1番重要になってくると思います。

実践者は思ったよりも悩みを相談できる方を求めている

また、昨日得られた気づきとしては、実践者の方は思ったよりも悩みを相談できる方を求めているという事です。

確かに、現場で1人で『学び合い』を実践している方の気持ちを想像すれば当然ですね。周りの先生とは変わった手法で授業を展開しているので、不安になったり、同じ実践者の方に相談したくなるのは当たり前です。

私は西川研究室に所属していて、周りに相談できる環境が当たり前にあるので、こういった発想に至りませんでした。同時に今ある環境がありがたいなと感じまいした。

兵庫『学び合い』の会を再開させた当初は、発表とか色々準備しないといけないと硬く考えていたのですが、悩みを共有して意見をもらえるという場を作るだけでも価値があるのだなと思い、もっと気楽に継続していこうと思いました。

また、現場でしたたかに実践されている方を見ると、自分が惨めに感じます。西川研究室に所属しているのに、成長が遅すぎると感じます。現場で「こういう時はどうしたら良いですか?」と聞かれても、相手が納得できる返答ができる自信がないです。

大学院での時間も多くはないので、もっと早く成長していきたいです。

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